1956年に発表され、50年以上経った現代でも多くのファンを持っているイームズのラウンジチェア。
高級家具の代名詞のようなモデルですが、版権の期限が切れた今ではオリジナルを複製したリプロダクト製品が、いろいろなメーカーから発売されていて、同じ形のモデルを目にする機会も多くなりました。
今回布木紙楽土に持ち込まれたのは、ハーマンミラー社製の80年代のオリジナルモデルの修理依頼です。
秀逸なデザインを誇るラウンジチェアですが、それゆえの弱点をかかえています。
積層合板を整形した背もたれと座を繋ぐひじ掛け周辺にストレスがかかり、
背もたれの接合部分が破損するというもの。
今回は、ひじ掛けを接合するマウント金具の近くで合板自体の接着がはがれ、
剥離した形で割れていました。
チェアを形作っている美しいウォールナットの合板は二つとして同じ物が無く、
ここが破損すれば修理が大変困難で、一般的には修理は不可能とされています。
お客さまにとっては大変に愛着のある椅子、なんとか出来ないかと考えた末、
合板を貼り直し、しかもこれからも気兼ね無く使えるようにと、一部に補強を施しました。
外見にも出来るだけ影響が出ないように配慮しながら補強しています。
そして復活したのがこちらと冒頭の写真です。
座り心地も変わりなく、このまま気兼ね無く使う事が出来ます。
今回は、破損の状態のせいで、わずかながら外部に補強が分かる形になりましたが、
破損の状況次第では外見に影響の無い修理と補強が可能です。
イームズのラウンジチェアの修理にお困りの方は、お気軽にご相談下さい。